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私は百合の花(特にカサブランカ!)が大好き。匂いがキライという方もいらっしゃるようですが、私は百合の強い香りが部屋中に広がっていると幸せな気持ちになります。
ところが最近、お花屋さんで百合の花を買おうとすると、おしべの花粉がすっかり取られてしまっていて、とても残念に思うことがあります。あの花粉が洋服にでもつこうものなら、ちょっとやそっとでは落とすことができませんから、お客様の洋服につけないようにという配慮から、ゆりの蕾が開きかけたところで、ピンセットなどで引っ張って取ってしまうようです。
おしべのあの花粉の色こそが、百合の花の白さを際立たせているのですし、なによりも、自然が作り出したせっかくの「美」を損なうことに抵抗を感じてしまう私は、百合を買うときには必ず蕾のものを買ってくるようにしています。百合の蕾は一つ残らず開花しますから、蕾のたくさんついているものを買えば、長く楽しむことができますしね
夏のある日、まだ羽もはえそろっていないスズメの子が道路に落ちていました。巣から落ちたのだと思いますが、すでに蟻もたかっていて助かる見込みはほんの少し。そのまま見過すことなどとてもできず、蟻を払って家に連れ帰りました。
スズメは野鳥ですから、本来なら飼ってはいけないもの。どうしたものかと思案し、野鳥友の会など数件に電話をし、保護をしてくれるところはないものかと相談をしました。いずこも同じで、野生に還してくださいというお答えばかり。
当然のお返事だし、自然に任せるのが一番に違いないとも思ったのですが、蟻がたかっていた右目は腫れあがり、どうやら失明しているらしいスズメを野に放鳥することなど、とてもできませんでした。…ということで、チュン太郎は我が家の一員として、それか4年近くを一緒に暮らすことになりました。
ちょっと前まで、車を走らせていると、交通量の激しい道路を犬が横断したりするのを見かけ、ひやっとさせられることが多々ありました。轢かれてしまった姿もあちらこちら・・・ところが最近は、そんな光景にほとんどめぐり合うことがなくなってしまいました。それはそれでほっとしたいところなのですが、残念ながら、決して歓迎すべき理由からではないように思います。
犬や猫の姿を見かけなくなった理由の一つに、街の浄化を目的に捕獲、処分されてしまう残酷な実態が隠れてはいるからです。私の住む住宅団地も、犬が迷い込んできたら容赦はありません。すぐに通報する方がいて、保健所が飛んできます
確かに、衛生面では優れた街になりました。でも、子犬を連れて餌を探し歩く母犬の哀れな姿や、足を引きずりながら家々を追わる犬を見ては、どうやれば助けてあげられるのかと胸を痛めた世代の私には、「かわいそうな犬」も「かわいそうな猫」も目にしなくなった子ども達の心の中に、果たして「思いやりの気持ち」なんて育つのだろうかという思いがいつもあります
野生に復帰させるため、新潟県佐渡市で9月、人工繁殖したトキを放鳥しました。ところがそのうちの1羽が、昨日死んでいるのが見つかったそうです。羽と骨しか残っていなかったところからすると、その少し前に、大きな鳥に襲われて身動きができなくなってしまったのが目撃されていますから、恐らく捕食されてしまったのでしょう。
トキが絶滅した理由として、きれいな羽毛が狙われて乱獲されたことや、水田を荒らすからと殺されたり、農薬などによる餌の影響などが考えられるそうですが、いずれも人為的なものです。「種」の最後の最後まで、一羽たりとも残すことなくこの世から抹殺してしまうことができる人間というのは、実に恐ろしい動物です。
絶滅してしまった(させてしまった)種を人工繁殖させ、自然に還そうという試みも、私にはなにやら人間のエゴのような気がしてなりません。すべての森を破壊しつくし、その後に人工的な並木道や自然公園を作って、自然を呼び戻したと悦に入る発想となんら変わりありません。生態系の破壊に対してまず警鐘を鳴らすべきです。
私の住んでいる地域は都心に通勤できる距離ですが、まだまだ十分に田舎です。里山があちこちにあって、自然もたくさん残されています。とはいえ、ここ数年の間に大きな店舗がいくつも進出してきて、森にも林にもブルドーザーが入り、自然は着実に破壊されてきています。
先日道路を走っていましたら、車のフロントガラスを横切る鳥に遭遇しました。ちょっと大きめの鳥ですが、かなりの低空飛行ですからカラスではありません。よくよく見ると、美しい雄の雉でした・・・(これはニワトリ)。こんなところにもまだ雉が生息しているのかと、その生命力に感心すると同時に、いつかその棲家を追われるであろう鳥の行く末を思い、なんともやりきれない思いがしました。
人間の住みやすさ、利便性だけを追い求めるのは、もうそろそろやめにしてはどうでしょうね。自然を食い尽くす前に、自然との共生を真剣に考えなければいけない時期に来ているように思うのです・・・。