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飼い猫のマミちゃんと一緒に、動物との共存・共生について考えみようと思います。
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夏のある日、まだ羽もはえそろっていないスズメの子が道路に落ちていました。巣から落ちたのだと思いますが、すでに蟻もたかっていて助かる見込みはほんの少し。そのまま見過すことなどとてもできず、蟻を払って家に連れ帰りました。

スズメは野鳥ですから、本来なら飼ってはいけないもの。どうしたものかと思案し、野鳥友の会など数件に電話をし、保護をしてくれるところはないものかと相談をしました。いずこも同じで、野生に還してくださいというお答えばかり。

当然のお返事だし、自然に任せるのが一番に違いないとも思ったのですが、蟻がたかっていた右目は腫れあがり、どうやら失明しているらしいスズメを野に放鳥することなど、とてもできませんでした。…ということで、チュン太郎は我が家の一員として、それか4年近くを一緒に暮らすことになりました。
 

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ちょっと前まで、車を走らせていると、交通量の激しい道路を犬が横断したりするのを見かけ、ひやっとさせられることが多々ありました。轢かれてしまった姿もあちらこちら・・・ところが最近は、そんな光景にほとんどめぐり合うことがなくなってしまいました。それはそれでほっとしたいところなのですが、残念ながら、決して歓迎すべき理由からではないように思います。

犬や猫の姿を見かけなくなった理由の一つに、街の浄化を目的に捕獲、処分されてしまう残酷な実態が隠れてはいるからです。私の住む住宅団地も、犬が迷い込んできたら容赦はありません。すぐに通報する方がいて、保健所が飛んできます

確かに、衛生面では優れた街になりました。でも、子犬を連れて餌を探し歩く母犬の哀れな姿や、足を引きずりながら家々を追わる犬を見ては、どうやれば助けてあげられるのかと胸を痛めた世代の私には、「かわいそうな犬」も「かわいそうな猫」も目にしなくなった子ども達の心の中に、果たして「思いやりの気持ち」なんて育つのだろうかという思いがいつもあります
 



ここ数ヶ月、猫や犬の里親募集サイトをしばしば覗いていました。

今年最愛の猫を亡くし、しばらくペットロス症候群に苦しみました。飼っている子を亡くすと、悲しい思いをしたくないからもう二度と動物は飼わないという方がいますが、私は傍に猫や犬のいる生活を捨てることができません。亡き猫が戻ってきてくれることは叶いませんから、せめてその子に似た子がいないものか、いれば我が家に迎い入れたいと思っていたからでした。

でも最近はあまりサイトを見ません。保護されている子たちの保護に至るまでの経緯を見るのがとても辛くなってきてしまったからです。虐待で片目を失った子、毒を飲まされ唇が腫れあがってしまった子、そんな子達の、それでも人間を信じているらしいその目を見るのがとても辛いのです。

最近では、動物愛護センター(愛護とは名ばかりの「殺処分センター」)に収容された子達を救出しいる愛護団体もあるようですが、同じ檻にいながら、救われることなく命を落としていった子たちことを思うと、これまた奈落の底にでも落とされたような気持ちになってしまいます(もちろん、愛護団体の活動には敬意を払いつつ)。

不幸な運命を背負って生まれた子達が、一匹でも幸せになりますように…そう願いながら、私は縁のある子にめぐり合う日を、首を長くして待つことにしたいと思います。
 



野生に復帰させるため、新潟県佐渡市で9月、人工繁殖したトキを放鳥しました。ところがそのうちの1羽が、昨日死んでいるのが見つかったそうです。羽と骨しか残っていなかったところからすると、その少し前に、大きな鳥に襲われて身動きができなくなってしまったのが目撃されていますから、恐らく捕食されてしまったのでしょう。 

トキが絶滅した理由として、きれいな羽毛が狙われて乱獲されたことや、水田を荒らすからと殺されたり、農薬などによる餌の影響などが考えられるそうですが、いずれも人為的なものです。「種」の最後の最後まで、一羽たりとも残すことなくこの世から抹殺してしまうことができる人間というのは、実に恐ろしい動物です。

絶滅してしまった(させてしまった)種を人工繁殖させ、自然に還そうという試みも、私にはなにやら人間のエゴのような気がしてなりません。すべての森を破壊しつくし、その後に人工的な並木道や自然公園を作って、自然を呼び戻したと悦に入る発想となんら変わりありません。生態系の破壊に対してまず警鐘を鳴らすべきです。
 



将棋の加藤一二三さんが、ノラ猫さんたちに餌を与えていたからといって、なぜ訴訟にまで発展してしまったのでしょう。ネットで調べた限りでは、避妊・去勢手術をしていて、猫の数は10匹ぐらいだったとか。

最近では「地域猫」という言葉がずいぶん広まってきました。ノラ猫さんたちを排除するのではなく、避妊・去勢手術をして数が増えることを抑えつつ、地域で責任を持ってその子たちの天寿をまっとうさせてあげようというのが「地域猫」活動の趣旨です。

ノラちゃんの寿命は2年から4年と言われていますから、増やしさえしなければ、自然に数は減ってゆきます。命を持って生まれた動物のすべてが、地球上では平等に生きる権利を持っているはず。命を蔑ろにすることなく、動物達と共存・共生の道を探ってゆきたいですね。

知恵があるからこそ、他の動物にとって人間は恐ろしい存在になるわけですが、その知恵を共存・共生のために使うことだってできるのですから・・・
 



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