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飼い猫のマミちゃんと一緒に、動物との共存・共生について考えみようと思います。
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私の住んでいる地域は都心に通勤できる距離ですが、まだまだ十分に田舎です。里山があちこちにあって、自然もたくさん残されています。とはいえ、ここ数年の間に大きな店舗がいくつも進出してきて、森にも林にもブルドーザーが入り、自然は着実に破壊されてきています。

先日道路を走っていましたら、車のフロントガラスを横切る鳥に遭遇しました。ちょっと大きめの鳥ですが、かなりの低空飛行ですからカラスではありません。よくよく見ると、美しい雄の雉でした・・・(これはニワトリ)。こんなところにもまだ雉が生息しているのかと、その生命力に感心すると同時に、いつかその棲家を追われるであろう鳥の行く末を思い、なんともやりきれない思いがしました。

人間の住みやすさ、利便性だけを追い求めるのは、もうそろそろやめにしてはどうでしょうね。自然を食い尽くす前に、自然との共生を真剣に考えなければいけない時期に来ているように思うのです・・・。
 

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鳥のことを話す時、必ず思い出すCMがあります。広告主はサントリーで、確かウイスキーの宣伝だったと思います。BGMはスメタナの『モルダウ』。ゆったりとしたナレーションと、曲の雰囲気にとてもよくマッチした川。流れる川面には一本の小枝が浮かんでいます。

渡り鳥は小枝を持って生まれた国から渡ってきて、祖国に戻るときにその小枝を持って帰る。残された小枝は帰ることのできなかった渡り鳥のもの…そんなナレーションでした。何回見ても、切ない思いで胸がいっぱいになってしまう、素晴らしいCMでした。一連のサントリーのCMがそうだったように、たぶんこれも開高健さんの手によるものだったのではないでしょうか。
 



ムクドリを追い払う行為がとても悲しく思えたのは、小さい頃に読んだ「むくどりのゆめ」(浜田廣介著)という童話のせいだったのかもわかりません。死んでしまった母の帰りを巣の中で待ち続ける、ムクドリの子どものお話です。

お父さんムクドリは、お母さんは遠いところに出かけたのだと子どもに言って聞かせます。子どもは、枯葉が風に吹かれるその音を母が帰って来た音だと思い、枯れ葉に母への思いを託します。ついに最後の一枚になってしまった枯葉…。子どものムクドリは細長い馬の尾の毛を使って、その枯葉を木にくくりつけるのです。もうどこへも行かないようにと。

擬人化するつもりはありませんが、鳥の命の営みにも、人間と同じような「物語」がきっとあるように思えてならないのです。
 



10年ぐらい前の話ですが、夕方、都心に近いある町を歩いていましたら、あちらこちらの窓が開いて人が顔をのぞかせ、カンカンカンカンとお鍋やフライパンを打ち鳴らし始めました。なんだろうと思って道を歩く人に尋ねてみると、夕方、街路樹に戻ってくるムクドリを追い払っているのですよ…という答え。

ムクドリがベランダの洗濯物に糞をかけたりして、迷惑だからなのだそうです。そう言えば以前同じ道を通った時、たくさんのムクドリが、ギャアギャアと木の上で鳴いているのを聞いています。鳥を追い払うその行為を、私はなんとも言いようのない寂しい思いで眺めていました
 



先の加藤一二三元名人の続きですが、加藤さんは、「猫にも先住権があり、餌をやらないと死んでしまう。地球には犬も猫も小鳥も、花や植物も生きている。人間の癪に障るからといって、この世から消してよいはずがない。」「人間の考え方はそれぞれだが、他人に対する攻撃は針小棒大になるのが世の常」とおっしゃっているそうですが、異論なし。

将棋に詳しくないのでちょっと調べてみましたところ、加藤さんというのは、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世から聖シルベストロ教皇騎士団勲章を授与されるほどの、経験なクリスチャンなのだとか。棋士としては「神武以来の天才」と言われているそうで、取られる行動は天才らしく難解…。

立会人を務める対局の際、控室の縁側に侵入した猫に「ハロー! 将棋に興味あるかい?」と質問したというのですから、並の猫好きではなさそうです。さてこの訴訟、どういう結末になるのでしょうね。加藤さん、グワンヴァレ…!
 



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